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脳梗塞をみつけるMRI画像の特徴とポイント

過去のブログでは、

CTの見方について
主にまとめてみました。


回復期と急性期でのCT画像の違いとみるポイント!

Contents1 脳画像はいつの時期のものをみるべきか?2 発症初期3 亜急性期(~1週間)4 吸収期(1週間から2,3ヶ月)5 瘢痕期(2,3ヶ月~)6 まとめ 脳画像はいつの時期のものをみるべき ...

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主にCTを用いる場面では、
脳出血や発症初期の脳画像を
みる際に用いる
脳画像になります。

その際に脳梗塞では、
CT画像からでは中々
細かな病巣部位を把握することは
困難となります。

CT画像からみつける脳梗塞はこちら

その際に用いるのがMRI画像ですが、
今回はそのMRI画像について
まずは概要的な部分から
まとめていきたいと思います!

MRI画像について

脳出血の場合はまずはCT画像から
確認をするということで、

では脳梗塞の場合
何をみるかというと、

MRI画像を主にみていきます。


しかし、MRI画像は種類も多く
一体どの画像の何を見ればよいのか、
ここにまずは躓くのでは
ないでしょうか?

MRI画像の種類

  • T1強調画像
  • T2強調画像
  • T2*強調画像
  • プロトン密度強調画像
  • FLAIR像
  • DWI(拡散強調画像)
  • MRA   

なぜCT画像に比べ
このように画像の種類が多いのか
というと、

正常組織と病変の見え方

に違いがあるからです。

そのため、どの病変に対して
何を用いるかの特性も異なるため、
ただやみくもに脳画像をみれば良い
というわけではありません。

そこで重要となってくるのが、
どのMRI画像から見ていけば
良いのかという点になります。

以下では、
MRI画像の特性を踏まえながら

  • どの時期に、
  • どのMRI画像を、

みていくべきか
についてまとめていきます。

各MRI画像の細かな特性などは、
別の記事に記載する予定です!

MRIの何から見ればよいのか?

その中で重要な脳画像として、
まず見るべき画像は

DWI(拡散強調画像)

になります。

 

DWIの特徴は
頭蓋骨のない画像
になります。

DWI(拡散強調画像)は、
発症1時間後からでも
高信号域(白色)として
梗塞巣が現れるため、

新鮮の脳梗塞(発症初期)
一目でわかるのが特徴です!

CT画像との違いとして、
画像上の特性から
X線を吸収するCT画像と違い、

MRI画像では、
エネルギーを受け取る
電気信号に対して
組織が元に戻る過程
画像化しているため、
表現方法が異なります。

CT画像とMRI画像の違い

CT画像:吸収域として表す。
MRI画像:信号域として表す。

新鮮の脳梗塞に対して、
陳旧性(古い)の脳梗塞巣は、
低信号域(黒色)画像として
映し出されます。

 

CT画像の部分でも説明したように、
脳梗塞の発症初期はCT画像や、
その他MRI画像でも
あまり鮮明に梗塞巣を
発見することが難しいです。

 

そのため、
まずは脳梗塞を判断するのに、
このDWI画像をみてください!

DWIの次に見るMRI画像は?

しかし、DWIは見ての通り
画像が荒くなり、
より細かな領域までの
部位の特定を画像から
読み解くことは
非常に難しくなります。

 

その際に用いるのが
FLAIR画像
になります。

 

この画像の特徴は、
T2画像の脳室を
黒く反転させた画像で、
梗塞巣の鑑別が非常に見やすい
画像となっています。

その他の特徴として、
白質の虚血性変化に鋭敏で、
その部位は高信号(白色)
になります。

つまり、側脳室周囲の
神経の脱髄
(神経線維の数が減った状態で、
特に認知症の方の脳に特徴的)
が判断できるとされています。

以上から、脳梗塞を
MRI画像から見る際には、


まずはDWI画像で
大まかな脳梗塞の有無を確認する、

その後、FLAIR画像より
脳部位の細かな部分を同定していく
ことに用いることが
臨床場面では多いです。

そして、脳梗塞の場合には
もうひとつ大事な要素として、
脳への治療(t-PA)を実施したのかを
判断するために、


再度CT画像をみて、
梗塞部位がどのように
映し出されているかを
確認します。

早期のCT画像から梗塞巣をみつけるのはこちら

 

MRI画像をみる順番

step
1

CT→脳出血or梗塞を見分ける

step
2

DWI→新しい脳梗塞をみつける

step
3

FLAIR→より細かな脳部位を特定

step
4

(梗塞の場合)CT→発症からどのぐらいの時間経過をしたかを確認

沢山ある脳画像から
どの画像を見るべきかに迷った際には、
以下のチャートも是非参考にしてみて、

脳室→頭蓋骨の有無→梗塞巣

の順で
探してみるのも
良いかと思います。

まとめ

MRI画像のみるべきポイント

  1. 脳梗塞の診断の際によく用いられる
  2. 発症初期はDWI(拡散強調画像)をみる
  3. DWI:新鮮な脳梗塞は高信号(白色)
  4. DWI:陳旧性の脳梗塞は低信号(黒色)
  5. より細かい画像診断にはFLAIRを用いる
  6. CT→DWI→FLAIR→CTの順で脳画像をみる

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