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訪問リハでの急変連絡〜今、あなたは「何を」伝えるべきか〜

本日も臨床BATONにお越しいただきありがとうございます。

80日目を担当します訪問看護ステーションで働く理学療法士のワーリーです。

前回はcaseから考える熱中症対策についてまとめました。
前回の記事は以下になります。

https://note.com/nougeblog/n/ndd618b5a1de0


・はじめに

何かを伝える際に、説明が上手な人もいれば、下手な人もいます。私は後者でした。先輩セラピストや看護師への申し送りや報告書の記載、医師との情報交換の際に結局何が言いたいのと、確認が入ることが多々ありました…

訪問リハの現場では稀に対象者の急変に遭遇することがあります。その際は主治医などへ報告する必要があるのですが、対象者の急変時の連絡の内容が伝わらず、時間をかけ過ぎてしまうと、対象者の状況は刻々と変化してしまいます。

皆さんは急変時の連絡でどのように伝えたらいいのかと悩んだり、上手く伝わらなかったといった経験はありませんか?その他にも、先生や看護師への電話に苦手意識をお持ちの方はいませんか?

その悩み、SBARを活用した急変連絡で解決できます!!

結論を言うと急変連絡に重要な要素は、結論から、重要なこと漏れなくシンプルに伝えることです。
そのためのツールがS B A Rになります。

・S B A Rとは

皆さん聞いたことありますか?

各単語の英語の頭文字をとってS B A Rです。

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医療現場で活用する際には、対象者の急変など、緊急時に用いられることが多く、① S ② B ③ A ④ R の順に説明することで、相手に的確な情報を伝えることができます。

具体的には以下の手順で伝えます。
①対象者が現在どのような状態(S : Situation)なのかをシンプルに伝えます。
②なぜそのような状況をもたらしたかという背景(B : Background)を伝えます。
point:経過のすべてを伝える必要はなく、S(状態)に関連する内容に絞り、緊急性の高い情報から伝えます。
③問題は何であるかの評価(A : Assessment)を伝えます。
point:医学的な診断ではなく、現状から何を予測し、何を心配し、その判断を伝えます。
④報告している相手に何をしてほしいかを具体的に提案や要望(R : Recommendation)を伝えます。


急変の対応を行う際には相手(医師または看護師)に的確に情報を伝えることが重要であり、訪問リハのセラピストには欠かせないスキルだと考えています。

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