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自宅復帰に必要な後方歩行の見方〜転倒しないための速度制御について〜

いつも脳外ブログ 臨床BATONをご購読頂きありがとうございます。

本日も臨床BATONにお越し頂きありがとうございます。

臨床BATON356日目を担当します脳外臨床研究会 触診講師・触診アシスタントの橋本一平がお送り致します。


そんな私が今回お送りするブログは自宅復帰に必要な後方歩行の見方〜転倒しないための速度制御について〜をお届けしていきたいと思います。

前回のブログではサッカー動作を紐解いていこう ディフェンス編〜後方への方向転換の考え方 シリーズ2を書かせてもらっていましたので、ご興味があれば一度覗いて下さい。

*気になったブログには「スキ」や「コメント」もお待ちしています。


 皆さんは応用歩行についてどのように考えて、臨床で評価治療していますか?

 また、応用歩行は知っているけど、どのようにしてADL動作と結びつけていますか?

私が新人の時は応用歩行の練習は行なっていましたが、正直応用歩行と結びつけができておらず、なんとなく行なっているがほとんどでした。

応用歩行をどのようなADL動作にむすぎつければ良いのかもわからず、また、学校でも応用動作や応用歩行についても教わっていなかった為に、何をどのように見れば良いのか分からないというのが正直な思いでした。

それと同時に「とりあえず歩ければ、家に帰っても歩けるから歩く練習をたくさん行なって歩けるようになって帰ってもらおう」という考えもあり、応用歩行や応用動作を深く考え、評価、治療していませんでした。

しかし、実際に自宅に帰った際、患者様や家人様からの声として

・家に帰ると歩けなくなった、、、

・リハビリや先生となら歩けたのに、、、

・家と病院では全然違う、、、

・歩く以外の練習をほとんどしていない、、、

という言葉を訪問リハビリに行って、聞かされて時に初めて衝撃を受けました。


実際に、病院で行なっていた歩行練習は「前方への歩行」がほとんどであり、自宅で使えるものになっていないことに気づきました。

自宅内での歩行においては、前方歩行ではなく、応用歩行や応用動作の方が多くなります。

その為に、自宅では転倒する危険性が高くなります。

その理由としては、

① 病院と違い、直線距離が短い

② 曲がり角が多い

③ 障害物が多い

④ 道幅が狭い
など多くの環境的な要素があるからです。

自宅を想定した歩行を獲得していく為には、自宅に合わせた、応用歩行や応用動作を主体とした歩行練習や動作に切り替えていく必要があります。

では、自宅に必要な応用歩行や動作にはどのような種類があるかというと、、、


これだけ、多くの動作を獲得できないと患者様が理想とする自宅での生活は送れないと考えています。そして、応用歩行や応用動作はいろんな応用歩行の組み合わせてできていることが多いので、組み合わせて行えるように練習する必要があります。
そして、それらの歩行や動作を理解していくことが、評価や治療に繋がっていきます。

応用動作や応用歩行の理解を深めて、患者様の評価治療に繋げていくためにブログを書いていきますので、最後まで購読してみて下さい!!



はじめに

後方歩行について皆さんはどのくらい必要性を感じていますか?

私のブログを読んだことがある人は必要性を感じている先生もいるかもしれませんが、私が新人の時は歩行といえば、「前方歩行」しか見ていませんでした。必要性を全く感じていませんでした。

しかし、実際、自宅内での歩行を考えた時に、後方への歩行を無意識に行なっていることが多々あります。例えば、トイレ動作や家事動作、ドアの開閉や洗面動作など多くの場面で使用します。

自宅内での歩行において、高齢者や患者様は後方への転倒リスクが高い人が多くないでしょうか?また、後方への転倒に恐怖心を抱いている人も多くいる印象があります。

ここの原因としては考えられるのは、後方歩行の速度制御がうまく行えていないということがあります。
後方歩行の速度制御を行う事で後方への転倒制御にも後方歩行を獲得することの両方に繋がってきます。今回のブログでは「後方歩行時の速度制御」に着目して書かせてもらいます。

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