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構音障害の脳内メカニズム〜口の体操は構音障害に効果があるのか⁉︎〜

皆さんこんにちは😆🎵🎵

臨床BATON 211日目を担当します、急性期でスーパーSTを目指すyuccoです。
S Tの仕事と育児、脳外臨床研究会での活動に奮闘中です♪
脳外臨床研究会の活動の一つ、脳外臨床研究会山本秀一朗のセミナー動画(20分)とセミナーレポートをまとめたnoteはこちらからどうぞ💕
新人教育や日々の臨床の悩みのヒントが見つかるかも❣️

また、今までのyuccoが書いた臨床BATONの記事はこちらからどうぞ↓
#臨床BATONスーパーST

《はじめに》

脳卒中の症状として呂律が回らない、舌がもつれる、言語が不明瞭になることがあります。この現象を構音障害と呼んでいます。
構音障害の訓練というと、思い浮かぶのが、「口の体操」「発声持続」「音読」ではないでしょうか?

どのタイプの構音障害の患者さんにも同じような訓練を繰り返していて、本当に効果があるのか、何に効果があるのか、この訓練を続けていて良くなるのだろうかと疑問でした。
今回は、【口の体操の意義】を明確にし、自信を持って構音障害への介入ができるようお伝えしたいと思います。

《構音障害とは?》

構音とは、音声を構成する声・発音・韻律を作り出すことで、呼吸器・喉頭・咽頭から口腔に至る諸器官の運動のことをいいます。

肺から気管へ呼気流が上がってきて、喉頭にある声帯を振動させることで音源を生成します。鼻腔で共鳴音を作成し、口腔では舌や口唇、歯、下顎の位置関係を時間的・空間的にコントロールして、音を構成します。

この過程の運動の障害が起こると、言語の明瞭度の障害、つまり構音の障害が起こります。

《失語症と構音障害の違いとは?》

言語の障害として、代表的なものに失語症があげられますが、構音障害とどう違うのでしょうか?

言語の脳内メカニズムから考えていきます。

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