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呼吸器疾患での血ガスの見かた Part②

本日も臨床BATONにお越しいただきありがとうございます。

160日目を担当します、佐賀で急性期病院に勤務しています『小徹』です!

今回は、『呼吸器疾患での血ガスの見かた Part②』についてお話ししていきたいと思います!

血ガスって難しいイメージが強いですよね?

数値や難しそうな単語も多いので、理解しようとしても参考書も難しく書いてあるので中々理解出来ない方が多いのではないでしょうか?

この記事を読むことで、きっと他の参考書よりも分かりやすく血ガスに関して理解を深めることが出来ると思いますよ(^^♪


🔳簡単に復習

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Part①では以下についてお話しさせていただきました(^^♪

✅『pH』『PaCO₂』『HCO₃-』の関係性
✅「アシデミア」と「アシドーシス」の違い

上記内容に関して、より理解を深めたい方は是非『呼吸器疾患での血ガスの見かたPart①』の記事もチェックしてくださいね(^^♪


🔳正常値に関して

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本日の内容では、血ガスからアセスメントを行っていくため、正常値の理解が必要です!

教科書的ですが、復習も兼ねて記載しておきます

◉㏗:7.35~7.45
◉PaCO₂(動脈血二酸化炭素分圧):35~45Torr
◉PaO₂(動脈血酸素分圧):80~100Torr
◉HCO₃-(重炭酸イオン):22~26ⅿEq/L

以下に異常値が出てきますので、これらは是非覚えておいてください!



🔳「呼吸性アシドーシス」の起こり方

・pH<7.35   ・PaCO₂>45

このような状態にあったとき、あなたならどのように考えますか?

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pH<7.35は、血液が酸性の状態にあると言えます
つまり『アシデミア』ということになります!

では、「アシデミア」になっている原因は何かを次に考えます

そこでPaCO₂を見てみると「PaCO₂>45」という結果であった場合、「体の中にCO₂が溜っている状態である」ということが考えられます!

つまり「肺の換気量が落ちている」ということです!

このような状態にあることを『呼吸性アシドーシス』といいます!

原因としては

◉COPDなどの閉塞性疾患
◉神経筋疾患や側弯症など胸郭運動が制限される疾患
◉薬剤の影響

などが考えられます!



🔳「呼吸性アルカローシス」の起こり方

・pH>7.45   ・PaCO₂<35

では、次にこのような状態であった場合はどうでしょうか?

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