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意識障害を考える。~何故離床が必要なのか~

こんにちは! 本日も臨床BATONにお越しいただきありがとうございます(^^♪ 102日目を担当します! 最近、寒くなりすぎて布団からなかなか出る事ができない大輔こと高橋です!!

 今回はタイトルの通り、意識障害について考えていきたいと思います。 【意識障害=離床】 この組み合わせは良く聞きますよね。僕自身、1-3年目の時はこのパワーワードを信じて【意識障害の方のリハビリではとりあえず離床】っていう考え方でした。

 正しいのは正しいのですが、根本的な面【本質】を理解することで狙って治療ができるようになります。狙って治療ができると即時効果にもつながるし、どの感覚がこの患者様にとって入力しやすいのか?など 治療バリエーションが増えます。 

 そのため、今回は意識障害の原理原則を理解するために掘り下げていきたいと思います。

 


 〇意識障害とは 

意識とは 【目が覚めていること、自分が何をやっているのか、どんな状況なのかがわかること】 

つまり 意識障害とは、目が覚めておらず、自分が何をやっているのかどんな状況なのかがわからなくなることをいいます。

つまり入ってきた情報を処理(知覚、認知)できなくて、正しく出力(運動)できない状態になります。

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そもそも運動ってどのように起こるかご存知でしょうか?
簡単にいうと 感覚⇒脳処理⇒運動という流れで運動は起こります。この脳の処理がうまい事行かない障害が意識障害です。

そのため、意識障害を考えるにあたって、運動がどのように起こっているのかを理解する必要性があります。


コーヒーを飲む時で考えてみましょう。

まずは物をみることで視覚情報が後頭葉に入ってきます。
その入ってきた情報は側頭連合野と頭頂連合野と言う所にいきます!

側頭連合野にいった視覚情報は記憶情報と結びつけます→ここで見た物が【何か?】がわかります!つまり【コーヒーだ!】って脳が処理します。

頭頂連合野に伝わった視覚情報は自分の身体の位置情報と結びつけます→ここで見た物が【自分の身体の位置から見てどこに?】あるかがわかります!
つまり【前の机にあるね!】と解釈する所になります。

その次に
側頭連合野と頭頂連合野に行った情報は前頭連合野に行きます!
前頭連合野役割は【どうするか?】を決めています。
つまりここで【よし、このコーヒーを飲もう】となります!

その次に基底核でどの様な手順で、どの様なフォームでとるか?を決め、小脳でどこの筋肉をどの程度使って!(小脳でどの筋肉をどのように使うか運動の詳細を)を決めます!

この流れがあって、やっとこさ【運動】が起こるのです!

意識障害は
これらの連合野での処理から運動が起こるまでの過程でエラーが起こっている事なのです。図で表すと下記のように感覚が入っても処理できないので運動にうつせない。運動にうつせるがエラーが出ることを言います。

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